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第八話 オチンポミルク

 少女が先ほど発した言葉、つまり、タオルをとってくださいという言葉の意味するところは、はっきりとしているようでした。もちろん、私としても、頭では理解できていたはずです。それでも、当惑している自分がいました。

「タオルとってくれないと、和人お兄ちゃんのオチンポ、きれいきれいにできません……」

 彼女の口から飛び出したその単語に、狼狽する自分がいました。少女の愛らしい口から、そんな言葉が出てくるということ自体にショックを受けるとともに、その意味することにさらなる衝撃を受けていたのです。

「えっ。で、でも……、そんな……」

 すっかりうろたえてしまった私に、さも当然のような感じで、老人が話しかけてきました。

「なにしろ、男の大事な部分じゃからのぉ。しっかりと、洗ってもらわんとな」

「そ、そうですけど……」

「上だけ洗ってお終いなどとは、和人くんも、思ってはおらんかったろう?」

「そ、それは、そうですが……」

 たしかに、ここまで来て下半身を洗わないなどということはあり得ない。それはわかるのですが、それでも、少女に洗ってもらうなどということは、想定の範囲外でした。

「だ、大丈夫です……。じ、自分で洗いますから……」

 そう言った私に対して、老人は再び語りかけてきました。それは今まで通り、決して怒ったり、いらだったりした口調ではなかったにもかかわらず、どこか威圧感を覚えたのは、自分の心の中に後ろめたい気持ちがあったからなのでしょうか。

「のぉ、和人くんや。いまさら、遠慮せんでもよかろうて。瑠美が、しっかり洗ってくれるからのぉ……」

 それに呼応するかのように、少し得意げな感じで、少女も話しかけてきました。

「和人お兄ちゃん。瑠美、いっつもお爺ちゃまのオチンポ、きれいきれいしてますから、安心してまかせてくださいっ」

 それはある意味、衝撃的な事実を述べていたのですが、その時の私はそのことにまでは気づきませんでした。はしたなくも屹立してしまった自分のモノを、なんとか見られまいと必死だったからでしょう。

「い、いえ……、そんな……。瑠美ちゃんに、こんなところを洗ってもらうなんて……」

 それでも、必死に抵抗した私でしたが、二人は、そんな私を逃さないようでした。

「和人お兄ちゃんったらぁ……。お兄ちゃんなのに、そんな子供みたいなこと言わないでください……」

「そうじゃぞ、和人くんや。さぁ、そう遠慮せんと……」

 見えない圧を感じながら、それでも身をすくめている私を見て、老人はしょうがないといった感じで、孫娘に話しかけました。

「やれやれ……。しょうがないのぉ。和人くんのタオル、瑠美がほどいてやったらどうじゃろうか?」

「はぁい、お爺ちゃま。瑠美、和人お兄ちゃんのタオル、とってあげますっ」

 そんな会話を聞きながら、私は進退窮まった思いでした。自分よりも幼い少女に、そんなことをされるのは願い下げでした。そして、もはや洗ってもらわないというわけにも、どうやらいかなそうだということもわかっていました。であるならば、いっそ自分でとってしまった方が……。

「ま、待ってください。わ、わかりました……。と、とります。タオルとりますから」

「では、瑠美に洗ってもらうということで、いいのかのぉ?」

「は、はい。る、瑠美ちゃん、お願いします……」

 知らずのうちに、すっかりとへりくだったような言い方になっていましたが、その言葉を受けて、少女の表情がどこか明るくなったように思えました。

「瑠美、和人お兄ちゃんのオチンポ、きれいきれいしてあげますよ。まかせてください」

 そして、やはりどこか得意げな口調でそう言ったのです。

 私は、タオルの結び目をほどきました。キツく結わえていたために、少し手間取りましたが、それでも一分もしないうちには、私の腰を覆っていた白い布がすっかりと取り払われていました。

 私の屹立した逸物は、今やすっかりと露わになっていました。老人と、そしてなにより少女の視線が、その一点に集中しているかのように感じ、あまりの恥ずかしさに身悶えそうな思いでした。

 ほんの一瞬、浴場が静寂に包まれました。それは数秒だったはずですが、やたらと長く感じたのを覚えています。

「ねぇ、お爺ちゃま……」

 そんな静まりを、少女の声が打ち破りました。

「和人お兄ちゃんのオチンポ……」

 その言葉に、私のその部分が、たしかに少女に見られているのだということがあらためてはっきりとし、羞恥心に焼き殺されそうでした。ですが、それもまだ、ほんの始まりに過ぎないということが、すぐにわかりました。

「お爺ちゃまのと、違うよ? 先っちょが……、お爺ちゃまみたいになってなくって……、なにか被ってるみたいな……」

 恥で死ねるのなら、その言葉を受けた私は、即死していたに違いありません。

「あぁ、それかのぉ。それは、包茎と言ってのぉ……」

「ほうけい……?」

「チンポの先まで、まだ剥けきっておらんくて、皮を被った状態のことじゃよ。じゃが、半分ぐらいは亀頭が覗いておるから、まぁ、仮性包茎なのじゃろうが……」

 そして一拍おくと、こう尋ねてきたのです。

「和人くんや。剥けるんじゃろ?」

 その問いに、黙ったまま、慌てて頷く私がいました。

 たしかに老人の言うとおり、当時の私は仮性包茎でした。最大限まで勃起をしても、手で剥かないかぎりは、亀頭の半分ほどしか顔を出していなかったのです。それでも、このように人前で裸になるような場合には、いわゆる「見栄剥き」をしていたのですが、今回は慌てていたために、その機会がなかったのです。

「お爺ちゃまぁ。和人お兄ちゃんのオチンポも、やっぱりオチンポなの?」

「もちろん、そうじゃとも。和人くんは、まだまだ若いからのぉ。儂みたいに、完全に剥けとらんでも、おかしなことじゃぁないぞぉ。これから、成長するでな」

 二人の会話に、私はすっかりと打ちひしがれていました。知られたくない秘密を、年下の少女に知られてしまったのです。

 ですが、そんな私の気持ちを知ってか知らずか、二人はなおも話を続けました。

「皮の中に、汚れがたまりやすいからのぉ……。瑠美や、しっかりと洗ってあげるんじゃぞ」

「はぁい、お爺ちゃまぁ」

 その言葉と同時に、少女がしゃがみ込みました。私の目の前、つまりは私のペニスの目の前にです。

「その、余ってしわになっておる皮を、下げていきんしゃい。そうすると、儂のチンポと同じ形になるからのぉ……」

 その言葉を受けて、少女が私を見上げました。そして、こう言ってきたのです。

「和人お兄ちゃん、オチンポ、洗いますね?」

 それと同時に、手にしていたスポンジを両方とも、床に置いてしまいました。そして、その小さく細い指を、私のソコに伸ばしてきたのです。

 もはや彼女がなにをしようとしているのか、それは明らかでした。

「だ、ダメだよ、瑠美ちゃん……。き、汚いよっ!」

「和人お兄ちゃん。汚いから、きれいきれいするんですよ?」

 私の拒否の言葉は、彼女のある種の正論に論破されてしまったようです。

 少女の、細く小さな指が、私の包皮へと触れました。そして、そのままゆっくりと、下方向へとずらしていったのです。

「あぁぅ……っ、だ、ダメ……」

 その感覚に、口ではそう言っていましたが、もはやされるがままになっていました。

「あっ、ホントだ。和人お兄ちゃんのオチンポ、お爺ちゃまと同じになったよ」

 少女はそう言いましたが、その口調はどこか嬉しそうでした。それは、新しいことを発見した悦びのためだったのか、それとも別の意味があったのか、それはわかりませんでした。

「お爺ちゃまのよりちっちゃいけど、形は同じになったね……」

「そうじゃとも、そうじゃとも……」

 その言葉に、傍らに立っている老人のそこへと、私は無意識に目を向けていたようです。最初から、タオルで隠すでもなく、すっかりと露わになっていたそれは、たしかに少女の言うとおりでした。すっかり萎えているにもかかわらず、私よりもはるかに大きな、剥けきった逸物がぶら下がっていたのです。

「じゃがなぁ、瑠美や。あまりそういうことを言うでない。儂の方が年寄りじゃて、若い和人くんよりも大きくても、当然じゃ。それに、和人くんは、まだこれから成長するんじゃからのぉ」

「はぁい、お爺ちゃま……」

 祖父の言葉を受け、そう返した少女は、続けて私に話しかけてきました。

「和人お兄ちゃん。オチンポ、ちっちゃいなんて言って、ごめんなさい……」

 それは、無邪気だからこそ成せることだったのでしょうか。それは余計、私を傷つける言葉でしたが、そのことにはまったく気づいていないような口ぶりでした。

 もはや、なにも言えずにいる私を尻目に、老人があらためて指示を出しました。

「あとは、いつもと同じじゃて。しっかりと、洗ってあげんしゃい」

 その言葉を受け、少女は再びスポンジを取り上げるものと思いました。ですが、彼女はそうしませんでした。その代わりに、ボディーソープのボトルを手に取ると、その中身を手に出したのです。

 丹念に泡立てていったため、彼女の両手はすっかりと泡で覆われていました。

「和人お兄ちゃん。オチンポ、きれいきれいします」

 そう宣言すると、少女は再び、私のペニスへと指を伸ばしてきました。

「だ、ダメだって……」

 再びそう言った私を、少女は無視したかのようでした。その代わりに、両手の指を器用に使い、私のアソコを丹念に撫でまわし始めたのです。

「和人くんや。男の大事なところじゃからの、しっかりと洗ってもらいんしゃい」

 老人のその言葉も、もはやどこか遠くの世界のことのように思えていました。

 私は、鼠蹊部のあたりに、なんだかむずがゆいような感覚を抱いていました。それは、ある現象の前触れだということは、自分でもわかっていました。

 いつの間にか、彼女の顔が、私のペニスのすぐ前まで近づいてきていることに気がつきました。鼻息がかかるほどの近さです。

 そんな至近距離から、私のモノをまじまじと見ながら、少女は素手で洗っていました。たしかに、そうには違いなかったのですが、それは同時に、私の逸物を手コキしているに他ならなかったのです。

 彼女の手は、それこそ、まだまだ子供のものでした。そんな小さな手を両方使って、私の竿の部分はもちろんのこと、その先端部や、玉袋に至るまで、丁寧に愛撫……洗っていくのです。

 知らずのうちに、私は目をつぶって、唇を噛みしめていました。それは、ある現象を必死に堪えていたからです。ですが、もはやそのことには、抗えそうもありませんでした。

「る、瑠美ちゃん……。だ、ダメ……」

 そんな私の言葉がまるで聞こえないかのように、少女は手の動きを止めません。

「せ、せめて……、か、顔を、離して……。る、瑠美ちゃん……」

 私はとうとう、限界に達していました。それでも、あることに思い至り、彼女にそう告げたまさにその時でした。

 私の頭の中で、なにかがはじけたかのような、そんな感覚に襲われました。そして、私の逸物の先端から、白い液が激しく噴き出したのです。それは、未だかつて経験したことのないものでした。自分で慰めた時の比ではありませんでした。快楽の波が、私を覆っていったのです。

「ひゃんっ!」

 その瞬間、少女の小さな声が聞こえました。悲鳴というほどではありませんが、なにかにビックリとした、そんな感じでした。

 快感に包まれながらも、思わず彼女を見た私は、急に現実に引き戻された感じでした。先ほど予期していたことが、やはり起きてしまったのだということが、はっきりとしたからです。

 少女は、顔を至近距離に近づけた上で、私のペニスをしごいていました。そのため、私のソコから発射された精液が、彼女の顔へとかかってしまったのです。

 小ぶりな鼻から、薄桜色の唇、そして顎のあたりまでを、私の体液で汚してしまったことに、私はすっかりと狼狽していました。当時は、そんな難しい言葉は知らなかったかもしれませんが、それは彼女の尊厳を汚すような、そんな大罪に思えたのです。そして、それよりなにより、今度こそ老人から、間違いなく叱責されるだろうと、そう考えもしたのです。それどころか、そんなものでは済まないのではないか……、そう怯えた自分がいたのも事実でした。

 そんな仕打ちを受けた少女は、茫然とした表情を見せていた……、と言いたいところですが、そうではありませんでした。たしかに、少し驚いた感じは受けましたが、それは私が思っていた理由によるものではないことは、すぐに明らかになりました。

「もう、和人お兄ちゃんったらぁ。オチンポミルク出す前に、ちゃんと言ってください……」

 そして、小ぶりな舌を出すと、口の周りの粘液を舐め始めたのです。

「せっかく、出してくれたオチンポミルクなのにぃ……。お口にしてくれなくちゃ、飲めませんよぉ?」

 そう言いながら、手についた泡を湯で流した少女は、舌の届かないところについた精液を指ですくい取ると、その指先を舐めしゃっぶっていったのです。

 茫然としているのは、私の方でした。疑念どころではありません。十六歳の高校生でもわかりました。こんなことは、どう考えても、あり得ないことだったのです。

「まぁ、初めてだからのぉ。和人くんも、知らんかったことじゃて……。そうがっかりせんと、寝る前にでも、儂のを飲ませてやるから……」

 老人のその言葉の意味するところは、明らかなようでした。これは、初めてのことではないのです。それどころか、ごく日常的に行われている、そんなふうに感じられました。

「じゃが、まったく飲めんかったわけでもないからのぉ……。和人くんに、言うことがあろうて……」

 今や、少女の顔からは、すっかりと精液が消え去っていました。その、まだまだ幼さを残した、そんな愛らしい顔は、どこか満足げに見えました。そんな彼女は、しゃがみ込んだまま私の顔を見上げると、こう言ってきたのです。

「和人お兄ちゃん、おいしいオチンポミルク、瑠美のために出してくれて、ありがとうございます」

 どこかはにかんだような、それでいて甘えたような口調でしたが、その内容はある意味衝撃的なものでした。

「あ、あぁ……」

 それを受けた私は、そう答えるのが精一杯でした。目の前で繰り広げられている出来事は、明らかにおかしいことでした。どう考えても、普通のことではありません。ですが、さも平然としている老人と少女を見ると、自分の方が、なにか間違っているのではないかという気がしてもきたのです。

「さて、瑠美や。あとはざっと洗ってあげんしゃい。足ぐらいじゃからのぉ……」

 そして、私の方へ向き直ると、こう告げたのです。

「悪いんじゃが、和人くんや。髪は、自分で洗ってくれるかのぉ。なにしろ、儂はこうじゃから。瑠美も、経験がないんじゃよ」

 そう言って、自分の坊主頭をピシャリと叩きました。

 少女は、私の足を洗ってくれました。私のように動転していなかったと見えて、スポンジを使ってです。今やすっかりと萎えてしまった私の逸物が目の前にありましたが、そのことにはなにも触れてきませんでした。

「和人お兄ちゃん。瑠美、お背中お流ししました。きれいきれいになりましたか?」

 シャワーで泡を洗い流した少女は、そう問いかけてきました。お背中どころではないものの、たしかにきれいにはなっていました。方法はともかく、ボディーソープを使っているのですから、それは当然のことだったのですが。

「あ、あぁ……。ありがとう、瑠美ちゃん……」

 未だに、どこか茫然としたまま、それでもかろうじてそう答える自分がいました。

「髪は、お兄ちゃんが洗ってくださいっ」

 そう言ってぺこりとお辞儀をしてきた彼女は、どこから見ても、小学生の女の子でしかありませんでした。幾分発育がはやい感じはするものの、それでも、まだまだ子供でしかなかったのです。その様からは、とても先ほど起きたことが、現実のものとは思えませんでした。

「儂も洗ってしまうからのぉ。その間に、和人くんは、髪を洗いんしゃい。それが終わったら、せっかくだから、露天風呂に入るとするかのぉ」

「わぁっ……。ねぇねぇ、お爺ちゃま。露天風呂って、お外のお風呂でしょ。瑠美、はやく入りたい……」

「これこれ、そう慌てるでない。儂らが洗い終わってからじゃ」

「やぁだー。ねぇ、お爺ちゃま、和人お兄ちゃん、はやくはやく……」

「まったく瑠美は、六年生になるというに、いつまでも子供なんじゃから。少しぐらい、待ちんしゃい……」

 そんな二人の様子は、それこそ、好々爺と小学生の孫娘の微笑ましいやりとりにすぎませんでした。とても、先ほど、あのような信じがたい出来事があったとは思えません。まるで、自分は白昼夢を見ていたのではないかと、そんな気にすらなってきたのです。

「和人お兄ちゃん。はやく、はやくぅ」

 そう言いながら、その裸身を押しつけてきた彼女に対して、私は生返事をすることしかできませんでした。すっかりと萎えていたはずの逸物が、再び鎌首をもたげ始めていることに気づいていましたが、それはどうすることもできなかったのです。

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